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神さまの話 (新潮文庫 (リ-1-4))
本書は当時オーストリア領だった現チェコの首都プラハに生まれた20世紀の詩人リルケが若き日のロシア旅行から帰国後たった7日間で書き上げた、神さまについての13のお伽噺を集めた短編集です。本書の構成は最......
魔法の文字
お話と現実がごちゃごちゃになって、じっくり読まないとおもしろみが分からないかもしれない。 メギーの置かれたおかしな立場で、お話の世界と現実の間を行き来して、お母さんに出会う。 登場人物も奇妙な人達が......
新装版 魔法の声
魔法の力を必ずしも自分のために使うことができなモー。 その娘のメギーは、父親と同じ力を持つことを知らない。 なんでも思う通りになるのが魔法だということではないことを、嫌と言うほど思い知らされる。それ......
バイオ・プログラム―宇宙英雄ローダン・シリーズ〈330〉 (ハヤカワ文庫SF)
1961年にドイツで初巻が発売された週刊ペースの長編SFの日本語訳です。 複数の作家によるリレー小説という形式で40年以上も破綻する事無く続いている小説は、他に類を見ません。 各々の作家の個性を生か......
アルクトゥルス事件―宇宙英雄ローダン・シリーズ〈329〉 (ハヤカワ文庫SF)
1961年にドイツで初巻が発売された週刊ペースの長編SFの日本語訳です。 複数の作家によるリレー小説という形式で40年以上も破綻する事無く続いている小説は、他に類を見ません。 各々の作家の個性を生か......
みえない雲 (小学館文庫)
ドイツで原子力発電所が事故を起こし、放射能の恐怖が全土を覆うというストーリーです。 主人公は、ヤンナ−ベルタ14歳。 彼女は、この事故で父母、弟と全員を亡くします。自らも髪の毛が抜け落ち、高熱や吐......
ミネハハ
「戸田史子さん、原文のドイツ語からまっすぐに訳してくださったものを、 わたしが自分の言葉に色染めていく。」(>あとがき) これで「翻訳:市川実和子」と言えるのでしょうか? 103ページ、「ちいさな......
アラトリステIII ブレダの太陽
1、2と調子が上がってきて、この3巻で最高潮に達したという感じ。これまでは歴史と嘘をうまく織り交ぜたような感じでしたが、今回は最初から本当にあったことのように描かれていて凄くリアル。「見てきたよう......
百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))
レビューに触発されて買ってしまいましたが、なるほどこれは確かにすごい。 文学、音楽、絵画、映画、建築…とあらゆる芸術体系がありますが、この作品は「文学が可能な芸術表現の極み」に達しています。文学って......
Seven Powers
結論から言うと万人受けはしなそうでが、 わたし個人からいうと、ピンとくる本で、ビジネス知識・成功哲学の宝庫かつ、ストーリーになっていて読みやすく、すんなり来る本でした。 日ごとの読書の疲れ(?)か......
コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985))
「51年9ヶ月と4日、男は女を待ち続けていた・・・。」 こんなキャッチ・コピーが踊っている本を手にした。 そこに書かれていたのは、「永遠の愛」とも言うべきもの。 それは、ファンタジーの世界と......
アラトリステ〈2〉異教の血
このあとシリーズで大事な役割を果たす人たちはほぼここに来て出揃ったという感じです。それぞれのキャラクターの立場や性格もわかってきて、共感できるキャラ、できないキャラがはっきりしてきました。もちろん......
わが悲しき娼婦たちの思い出 (Obra de Garc〓a M〓rquez (2004))
マルケスの最新作、しかも川端作品に想を得ての作品という予告記事をずいぶん前に新聞で読み、それからずいぶん待ち焦がれてやっと読んだせいもあってか、期待はずれの感が強かった。マルケス独特のユーモアや軽妙......
風の影〈上〉 (集英文庫)
もし「ミステリー」という触れ込みがなかったら、多分この作品は読まなかったでしょう。 (単純に、ミステリー好きというだけですが) 出版社の思惑に、まんまと乗せられたわけです。 それでも、上巻で挫折す......
風の影〈下〉 (集英社文庫)
2006年7月に日本版はリリース。既に37カ国で翻訳出版されていて、スペインの現代小説では史上空前のロング・セラーになっている。 作者のカルロス・ルイス・サフォンは1964年バルセロナ生まれ。勤め......
アラトリステ (1)
帯に「デュマの『三銃士』を凌ぐ冒険譚」と書かれていますが、「凌ぐ」というのは言いすぎにしても、確かにああいう雰囲気はあります。ただしもっとダークでペシミスティック。主人公のアラトリステの性格がかな......
ベラスケスの十字の謎
ベラスケスの有名な絵「ラス・メニーナス(侍女たち)」を元に廻るミステリーファンタジー。 絵画の中へ描かれている少年ニコラス・ペルトゥサトが主人公。 当時のスペイン宮廷では、「体に異常のあるもの」たち......
TIME SELLER―本当の「時間」の使い方
そうでないと、私がそうであったように、読後、 「なんじゃ、この本は。バカにしてんのか?」って 怒り出して、健康によろしくないことになります。 それは、たぶん、本書に対する読書のスタンスの問題で あ......
オックスフォード連続殺人 (扶桑社ミステリー)
推理小説の歴史を振り返れば、ヴァン・ダイン等を筆頭に多くの哲学的推理小説らしきものが存在するのは言うまでもない。そして、その手の推理小説な中では、おそらく本書が最高峰であろう・・・。 数学で博......
カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)
背後に環境破壊・民族紛争批判を詰め込んだ 大人のための童話である。残念ながら そのメッセージ性はやや陳腐と云えなくも無い。 しかし多くのレビュアーのご指摘どおり、 本書の価値は登場する猫たちの ......
美しい夏 (岩波文庫)
昨年読みましたが、今でも印象に残っています。 イタリアの作家はあまり読まない…というか、 売っている本が少ない。 なので、とても新鮮でした。 ヴィットリーニ、カルヴィーノ、パヴェーゼは イタリア......
猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)
あたり前のように、あたり前でないことが起こる。 つっこみ不在の喜劇性。それがこの物語たちのおもしろいと思ったところだ。 「なんでそんなに力が強いのか」という質問にたして、 「重荷を背負うことに慣れ......
ベネチア人にしっぽがはえた日 (イタリアからのおくりもの―5つのちいさなファンタジア)
むかしむかしベネチアが一つの国家だった頃の話。 おっちょこちょいの魔女がまいた魔法の粉のせいで 人々のお尻にしっぽが履いて、町は大変な騒ぎに。 やがて、それはユダヤ人が仕組んだ陰謀だという噂が 流れ......
きみがくれたぼくの星空
70才以上の人に、 時に小説を読む人に、 この書をお勧めする。 自分の親を老人介護施設に入れた人に、 そろそろ自分の入所する施設を考え始めた人に、 この書をお勧めする。 「きみがくれたぼくの星空......
現代中国文学短編選
張悦然の短編「竪琴、白骨精」(原題)にとろりとされました。こういう骨抜きにされる恍惚感を淡々とした筆致で書ける若き女性の、そのセンスのフレッシュさに虜にされたのであります。 あろうことか、あるま......
ガラスの靴〈2〉 (ハヤカワ文庫NV)
ホンシューグループと我が子を妊娠している”シントン”を手に入れる為、 強引なある作戦に出た”ヤオナン”。 だが、運命は複雑に絡みついて。。。 ヤオナンはついに愛に目覚めることができるのか?! 1か......
決戦前後 陸小鳳伝奇シリーズ3
今度こそ全巻が読めるのかと期待していましたが、早稲田出版さんに次巻の刊行予定を確認したら、(多分売れ行きが芳しくないのかと思いますが)未定、という回答。 この、熱く、素晴らしい漢たちの物語を、是非最......
乱世少年―チアンチアンの大冒険
「文化大革命」という背景がわかりにくいが、特殊な常軌を逸した時代の雰囲気が、14歳の少年の目を通して伝わってくる。日本で翻訳された、初めての本格的な長編少年小説だ。長いが、おもしろく読める。地方や農......
西遊記〈5〉宝の巻 (斉藤洋の西遊記シリーズ (5))
子供もとても気に入って1巻から5巻まで読み進んできたのはよいのですが 第6巻以降がパッタリと・・・当初7月発売予定と聞いてましたが 理論社のHPを見ても発売予定の目処も立ってないようで困ったものです......
神〓剣侠〈5〉めぐり逢い (徳間文庫)
読み進むにつれてこの5巻・・・。笑うしかなくなってきちゃって。(^^;) ハッピーエンドは好きですけど。 でもこんなに何もかも無理やりな展開でなくても〜〜〜!!!!! と、冷や汗をかいてしまいました......
ガラスの靴〈1〉 (ハヤカワ文庫NV)
初めて読んだ台湾ロマンス小説「ガラスの靴」でこれはすっかり大好きな作家&作品となってしまいました。 緻密で徹底した背景リサーチ、さらに野心家と平凡な主人公との恋を上手く絡み合わせ ドラマのような心理......
神〓剣侠〈4〉永遠の契り (徳間文庫)
非常に乱暴な言い方ですが、「水滸伝」と「封神演義」と「冬のソナタ」を足して三で割らないような内容のお話を想像していただければ、まず当たらずとも遠からずです(笑) 筆者の金庸先生は話の荒唐無稽さ・えー......
民話で知る韓国 (生活人新書)
朝鮮の民話にでてくる妖怪や動物は大和とは一寸違います。でも良く似たものも少なくありません。また、大和に比べ、血の濃さを重んじ、親族で濃密な付き合いをし、母親と息子の絆もかなり強い。朝鮮の一昔前の暮ら......
踊るマハーバーラタ 愚かで愛しい物語 (光文社新書)
そのスジでは、超古代の核戦争を綴った大叙事詩ともいわれる『マハーバーラタ』。 モヘンジョダロから出土するガラス状の固形物はこの核戦争での熱で石が変質した もの、と考えられている(そうです)???。 ......
原典訳マハーバーラタ〈8〉 (ちくま学芸文庫)
本書は全11巻の予定で刊行されていたが、翻訳者が逝去されたため8巻で終わっている。 インドの叙事詩マハーバーラタが日本語ですべて読めなくなり残念である。...
図説 アラビアンナイト (ふくろうの本/世界の文化)
物語の紹介はあさり軽め。”アラビアンナイトの成立の歴史”がとても興味深かったです。イスラム社会で成立したお話にもかかわらず、男勝りだったり、したたかな女性が多いことが意外で嬉しく思います。カラーイラ......
ペルシアの四つの物語
フェルドウスィー作『王書』から『サームの子ザールの誕生』、ニザーミー作『ホスローとシーリーン』『ライラとマジュヌーン』『七王妃物語』が、美しいミニアチュー(細密画)の挿絵とともに紹介されています。......
モンゴル文学への誘い
モンゴルと聞いて、草原のイメージくらいしか浮かばなかった。けれど、例えばホランという女性詩人。とても艶やかで意思的な詩にどきりとしてしまう。私の知らない自然、私も知っている感情、ふたつのものが描かれ......
ペギー・スー〈6〉宇宙の果ての惑星怪物 (角川文庫)
ペギー・スーのシリーズも遂に6巻目。個人的には夢中になって1巻から読んできたものの、5巻目でちょっと中だるみ気味に。しかし、やはり気になって6巻目も読み始めたものの、読みきるまでに時間がかかってしま......
時間割 (河出文庫)
ビュトールはロブ=グリエに並ぶヌーヴォ−・ロマンの大家だったが、その評論、小説ともに、ロブ=グリエに比べると格段に落ちる。新しくないのだ。外見以外は。中味は霜降り肉のごとく古い。ロブ=グリエが小説、......
美術愛好家の陳列室 (フィクションの楽しみ)
1枚のギャラリー画をめぐる物語としてはおもしろいはずなのに、どうもこなれていない翻訳(収まりの悪い体言止め等、学生の下訳っぽいところも散見されます)がかなり興を削いでいます。(原作自体が独りよがり的......
消えた小麦―セス・コルトン・シリーズ (小学館文庫)
タイトルに惹かれて購入した本ではあったが、読み始めると中断するのが惜しいくらいテンポの良いストーリー展開で一気に読み終えてしまった。 確かに「新時代の007」と言えなくもないが、007に比べると生い......
ナナ (新潮文庫)
フランスの自然主義作家ゾラによる「ルーゴン・マッカール叢書」第9作。 「居酒屋」の洗濯女ジェルヴェーズの娘ナナを中心とし、それを取り巻く多くの人物による群像劇。 私がゾラを初めて手にしたのは「居酒......
プラッサンの征服 (ルーゴン=マッカール叢書)
「ルーゴン家の誕生」を読んだら、次はこの本を。 プラッサンで、商人フランソワ・ムーレは、妻マルトと2人の子供たち(それぞれ後に主人公となるオクターヴとセルジュ・ムーレ)と、穏やかな引退生活を営んでい......
逃げる
訳者あとがきに「トゥーサンの作品にとって《逃げる》は特別な意味を持つテーマだった」 とある。 まさにその通りで、この作品はトゥーサンの全ての小説の結末というような印象を受けた。 『浴室』ではベネチア......
モーパン嬢〈下〉 (岩波文庫)
新潮文庫から田辺貞之助氏訳で出版(かなり昔に)されていましたが、新潮文庫で再版される予定はなさ そうだったので(ラクロもそうだけど売れないからかなぁ)、こういうかたちで新訳として岩波から出版されたの......
遙かなる航跡
日本人が読むということを意識して意図的にエキゾチックなスタイルの翻訳にしたのか そうでないのにこのようになってしまったのかどちらなのかわかりにくい。 読んでいて、てにをはにひっかかり、内容が つるり......
魔術師のたいこ
ファンタジーが大好きなので、まずタイトルが目にとまり、サーメ人の民話というのでさらに興味をひかれ、装幀も素敵だったので、ぜひ読んでみたいと手にとりました。 サーメ人というのは、ラップランドの先住民......
麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス―なぞのいたずら犯人 (講談社青い鳥文庫)
ここで告白しておくと、私は最初、この本をミステリィかと思って購入してしまいました。私はミステリマニアなので・・・・ 読んでいて、警察は出てきても探偵はいない。事件も警察官に水風船を当てて、びしょび......
異界へのまなざし―アイルランド文学入門
アイルランド文学を代表する作家。その生涯と作品の概要をまとめた本。 スウィフト、イェイツ、ベケットそして、ジョイス。 彼らの生涯を通してもまた、アイルランドが見えてくる。 アイルランドを歴史に沿って......
ペレート・ムンドゥス―ある物語
フィンランドの作家の社会風刺ということで、珍しさのあまり手にとって内容を確認してみた。内容という点に関しては、一貫して「人間の虚しさ」、「現代社会への警笛」を唱えている。面白いのは、36章にまとめら......
オンネリとアンネリのおうち
なんとも可愛らしくファンシーなお話でした。 仲良しの二人は、ひょんなことから二人だけのおうちを手に入れます。 女の子が二人で住むためにつくられたそのおうちは、バラが咲く素敵なお庭に可愛いお洋服にお人......
ジャンピング・マウス
ネイティブアメリカンに関して殆ど知識がなかったのですが、その叡智に驚きました。また本を読む時も再掲のストーリー部分を先に読んだから本章を読んだ方がいいかなと思います。友人にはそのように勧めています。......
カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩
民族叙事詩『カレワラ』を小説化したものです。 韻文が苦手な人にとってカレワラ・ワールドを理解するのに 最適な本が出版されたと言えます。 個人的に、「クッレルボ」の話は散文化されてもまた和訳されても......
古代エジプト 愛の歌―古代エジプト語 ヒエログリフからの邦訳 (Yaroku books)
今から3千年も前の古代エジプトに、こんなに甘くてせつない愛の歌があったのかと、感動! 特に、最初の『上の空』は、あくる朝、出て行こうとする恋人をなじる少女の姿が目の前に見えてきそうな珠玉の一篇です......
マイホーム
これほどまでに、現代のフィンランドが描写された作品はなかった。家庭戦線に生きる主夫の姿、そしてふとしたことで妻に暴力を振るってしまった夫の葛藤。そこから得られたものは、余りにも狂気に満ちた主人公の行......
オババコアック
まず「少年時代」五つの話がある。エステヴァン・ウェルフェルの話から始まる。どの話も物悲しい。いずれも舞台はオババ。そして、「ビジャメディアーナに捧げる九つの言葉」これは、ちょっと難しい。覚えすぎてし......
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
最終巻は、話がなかなか先に進まないし同じような場所ですったもんだの内容ばかり。下巻に入るまでに何度居眠りした事か…話がしつこい割にロンとハーマイオニーに遺された遺品の説明はないし、何故ビルの結婚式に......
地獄のハイウェイ (ハヤカワ文庫 SF 64) (ハヤカワ文庫 SF 64)
SF大陸横断ロードムービー。東と西海岸の一部以外全て核戦争で絶滅した北米大陸。伝染病により東海岸の生き残りが全滅しようとしている。ボストンまで血清を急送するために運転技術だけで選ばれたのは、ヘルスエ......
バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248) (ハヤカワ文庫 SF 248)
スペオペと言語理論の二階層メタ小説。1章の空港の町の描写がいいですねえ。上手な文章にチープなガジェットを詰め込んで(スラム街、霊体人、人体改造、インベーダー...)、ニューロマンサーの千葉シティの原......
路上の弁護士〈下〉
主人公は名門法律事務所で働いています 給料良し 待遇良し 何の不自由もありません ホームレスの人質になったことで正義に目覚めます 良く出来た作品ですが非現実的ですね 本来、恵まれたものは恵まれてない......
プークが丘の妖精パック (光文社古典新訳文庫)
イギリスの歴史を児童用に物語にしたものです。 歴史をファンタジックに描いているのが印象に残りました。 ダンとユーナの二人の子供が妖精パックを介して 歴史上の人物たちと出会い、祖国の過去の 「けがれ......
荒野の風に吹かれて (〔MIRA文庫〕 (EL01-04))
「冷たい雨のあとに」のヒーローが経営しているロッキング・M牧場の牧童頭が今回のヒーロー。ヒロインは考古学者というインテリ系。一見するとまったく別の世界で共通するものがなさそうな二人ですが、意外にもヒ......
殺しのグレイテスト・ヒッツ―アメリカ探偵作家クラブ賞受賞 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 332-1))
最近アンソロジーの刊行が増えたような気がする。 一冊の本でさまざまな(玉石混淆でもあるが)作家、作品が味わえるのがアンソロジーの楽しみ。 その点では、長篇の紹介作家が多いこともあり、いかにもアンソロ......
ドラゴンランス 魂の戦争 第二部 喪われた星の竜
これは面白いっ!クライマックスで満ちる武勇と勇気と、死と希望と、そして物語。 第三部が待ち遠しいどころではない。ランスの英雄を知っている人なら、ぜひ読むべき。 一冊で分厚いため、中盤のダレを感じるか......
イングランド・イングランド (海外文学セレクション)
『イングランド・イングランド』とは、「イングランド国イングランド県」のような意味で、一種の住所表示である。映画の「パリ、テキサス」(テキサス州パリス市)みたいなもの。イングランド国内に、高級テーマパ......
あなただけ見つめて (二見文庫―ザ・ミステリコレクション) (二見文庫―ザ・ミステリコレクション)
シカゴ・スターズシリーズ一作目です。 フットボールの世界という華やかな舞台の中、 活き活きとした登場人物達から目が離せません。 (フットボールを理解していない私でも充分楽しめました) 自分を守る為に......
合衆国爆砕テロ (SB文庫)
議員が乗った車列がテロリスト襲われ、議員が死亡。その後もテロが連続するが、その背後にはアメリカ人のテロリストが・・・、といった話。はっきり言って大して面白くない。テロ計画のアイディアもありきたりだし......
死の開幕 (講談社文庫)
私にとって期待値の最も高い作家、ディーヴァー。 本作はそのディーヴァーの最新作。 といっても「ボーンコレクター」以前のブレイク前のディーヴァーの作品である。 具体的なあらすじは、他のレビューを読ん......
ルイの九番目の命 (SB文庫)
事件の全容を知っているであろう未だ昏睡から冷めようとしない少年と、真実を求めて奔走することになる医師。この2人が、それぞれ息子として、恋人として愛する女性ナタリーに対する複雑な思い、葛藤を内面の声......
小犬のカシタンカ
・豪華絵本版『カシタンカ』と読み比べていないのですが、たぶんこちらのほうが「古きロシアの香り」がすると思います。ロシアの普通の人々の暮らしぶり、街の様子がふわっと湯気のように頭の中にたちのぼるという......
恐怖の兜 (新・世界の神話)
全編チャット形式の小説で、なるほど電車男と見えるのも無理もないですが、内容は難解という他ないです。 現実と架空のついての論議など、全部理解するのは無理。というか、理解する必要はあんまりない気がしま......
CDブック ロシアのクリスマス物語 (CDブック)
作品の文章を淡々と読みあげるのが朗読のように思われています。しかし、このCDブックは、作品を表現しているよみです。よみ手が目の前で語っているかのような臨場感があります。表現としての「朗読」を味わっ......
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
フェラポント神父に始まり、スメルジャコフやスネギリョフ大尉などカラマーゾフを固める役者達が続々登場する。エピソードを通じて詳細な人物像が浮かび上がる。でもこの時点では、これが後半どのようなことに結......
鼻/外套/査察官 (光文社古典新訳文庫)
亀山先生の「カラマーゾフ」新訳をきっかけとしてかどうか、俄然ロシアのねくら文学の面白さが再評価されつつある。「カラマーゾフ」でもわかるように、ロシア文学というものはもともとこんなに面白かったのだ。......
巨匠とマルガリータ
ロシアでは有名な「巨匠とマルガリータ」だが日本ではそれほど知られていない。たしかに日本人が読んで面白いという要素は少ないように思える。現代と過去の物語が交互に語られるという構成、悪魔が人間を翻弄する......
紅い花 他四篇 (岩波文庫)
『アッタレーア・プリンケプス』 熱帯生まれの一本の木がガラス越しにあれほどまで憧れた大きな空。 だが実際のそれは寒風吹きすさぶロシアの冬の灰色の空だった。 その木、アッタレーア・プリンケプスは他の......
イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)
悟りとは無関係な普通の生活を送っている人が、自分の本質に気づきえるだろうか、という可能性を探った本だと、どこかで解説されてあったと思いますが、 単に気づきを探っていただけでなく、そこからもう一歩、肯......
初恋 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟を読み、古典(ロシア文学)も面白いと思い ロシア文豪の一人であるトゥルゲーネフの本書を読んでみました。 16歳の少年が年上の女性に初恋をした時から、最後の幕切れまで 著書の自伝的......
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
文体は饒舌で情緒的、観念的。登場人物は歓喜し絶望し冷笑し絶叫する。その感情の起伏はジェットコースターのよう。 あらすじ的には父親殺しを巡る推理劇と言えなくもない。しかし、メインプロットとはどうみて......
オネーギン (岩波文庫 (32-604-1))
「オネーギン様、私はあのころもっと若くて、もっと器量がよかったように思います。そしてあなたを愛していた。」一度は恋心が抑えられず決死の思いでラヴレターを書き送ったタチアーナ。しかし都会の洗練を身に纏......
戦争と平和〈6〉 (岩波文庫)
この作品を読了するには、もちろん長い時間がかかる。しかし、それだけの価値は充分にあることは間違いない。最終巻に至って、作者はより強い力を込めて書いている。最後を占める歴史論も、「まだ書きたいことは......
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